松本の実家、誰に相談したらいいかわからない人へ──最初の窓口の選び方

松本の実家のことを考え始めて、いちばん最初につまずいたのが「で、どこに相談すればいいの?」でした。役所なのか、不動産屋なのか、それとも弁護士みたいな人なのか。調べれば調べるほど窓口が増えていって、かえって動けなくなる。たぶん、同じところで止まっている人は少なくないと思います。

この記事では「松本で実家じまいの相談先がわからない」というところから、最初の一歩をどこに置けばいいかを整理してみます。結論から言うと、まずは松本市役所の住宅課(電話 0263-34-3246)に電話するのが、いちばん迷わない入口です。無料で、売り込みもなく、状況に応じて次の窓口を案内してくれます。

とはいえ、家の状況によっては別の窓口のほうが近道なこともあります。順番に見ていきます。

目次

相談先は、ざっくり4種類

実家じまいにまつわる相談先は、大きく分けると行政・士業・不動産・民間サービスの4つになります。「全部にあたらなきゃ」と思うと疲れてしまうので、自分の家がいまどの段階かで選べばいい、というのが調べてみての実感でした。

たとえば、まだ親が元気で「いつかは」という段階なら行政の相談窓口。すでに相続が絡んでいるなら司法書士や税理士。売るか貸すかを具体的に考えているなら不動産業者。荷物の片付けや解体が現実的なら、それぞれの専門業者。──こんなふうに、入口が変わってきます。

どこから手をつけていいかわからないうちは、行政から入るのがいちばん気が楽だと思います。お金もかからないし、急かされることもありません。

まず電話してみるなら、松本市役所の住宅課

松本市で空き家や実家のことを相談する、いちばん基本的な窓口が市役所の住宅課です。場所は丸の内の東庁舎別棟2階、電話は 0263-34-3246。平日の8時30分から17時15分まで受け付けています。

住宅課では、空き家の活用や売却についての相談(予約制)や、空き家バンクの案内、補助金の説明などをまとめて受けてくれます。松本市は「松本市 空き家の手引き」という冊子も令和7年に出していて、住宅課の窓口で配っているそうです。電話で「親の家のことで、何から考えればいいかわからなくて」と素直に言えば、いまの状況に合った次の一歩を教えてくれます。

私も最初、市役所に電話するのは少し気後れしました。たいした用件でもないのに、と思って。でも実際は「まだ何も決まっていない段階で」という相談こそ歓迎される雰囲気で、けっこう拍子抜けしたのを覚えています。

相続が絡んでいるなら、司法書士や税理士

もし親がすでに亡くなっていたり、名義が親のままだったりする場合は、相続の手続きが先に立ちます。ここは行政というより、士業(しぎょう)と呼ばれる専門家の領域です。

家や土地の名義変更(相続登記)は司法書士、相続税や売却後の税金のことは税理士、というのが大まかな分担です。2024年から相続登記が義務化されたこともあって、「とりあえず名義はそのまま」が通用しにくくなっています。名義が誰のものか曖昧なまま売却や解体を進めようとすると、たいてい途中で止まります。

どの専門家に頼めばいいか見当もつかないときは、長野県司法書士会(電話 026-232-7492)のような専門家団体に問い合わせると、相談の入口を案内してもらえます。費用が心配なら、自治体や専門家団体が開く無料相談会のタイミングを待つ手もあります。

売る・貸す・壊すを具体的に考えるなら

家の使い道がある程度見えてきたら、ここで初めて不動産業者や解体業者の出番になります。

売却や賃貸を考えるなら、地元の不動産業者か、松本市の空き家バンクへの登録という道があります。空き家バンクは市と提携した不動産事業者が間に入ってくれる仕組みで、登録の相談も住宅課が窓口になっています。一方、建物が古くて活用が難しく、取り壊しを視野に入れる場合は、解体費用や補助金のことが気になってくると思います。

解体にいくらかかるのか、松本市の補助金が使えるのかについては、別の記事で詳しくまとめています。費用感をつかんでから業者に当たるほうが、見積もりの妥当性も判断しやすくなります。

👉 あわせて読みたい:【令和8年度】松本市の空き家解体補助金まとめ|最大50万円、対象条件と申請の流れ

親の介護や暮らしの不安が混じっているとき

実家じまいの相談には、家そのものの話だけでなく「親が一人暮らしで心配」「最近もの忘れが増えた気がする」といった、暮らしの不安が混じってくることがよくあります。私の場合も、家をどうするかという話のはずが、いつのまにか親の体のことに移っていく、ということが何度もありました。

そういうときの窓口が地域包括支援センターです。高齢の方やその家族の、身近な相談窓口として松本市内に12か所あって、住んでいる地区によって担当が決まっています。介護のこと、認知症のこと、これからの暮らしのこと──相談は無料です。

どこが担当か分からないときは、松本市の高齢福祉課(電話 0263-34-3237)に聞けば、地区の担当センターを教えてもらえます。代表的なところだと、中央地域包括支援センター(0263-31-0022)、北部(0263-87-0231)、東部(0263-36-3703)、中央北(0263-34-8511)などがあります。

家の片付けや売却の前に、まず親の暮らしを支える窓口がある。そう知っているだけで、少し気持ちが軽くなる気がします。

どこから、と迷ったら

結局のところ、最初の一本をどこにかけるかで止まってしまう人が多いのだと思います。私もそうでした。

家のことが中心なら住宅課、名義や相続が絡むなら司法書士、親の暮らしが心配なら地域包括支援センター。──ざっくりこの3つを覚えておけば、たいていの場合は最初の窓口にたどり着けます。そしてどの窓口も、別の窓口へつないでくれます。一か所目が正解じゃなくても、そこから案内してもらえる。だから「完璧な入口」を探さなくて大丈夫です。

城下町の冬は、思っているより早く来ます。北アルプスに雪が乗るころには、もう年末の帰省の話になっている。動こうと思ったときには、案外時間がない。──そんなことを考えながら、私もまだ、最初の電話の前で少し迷っています。

そもそも「まだ何もしたくない」「考えるのもしんどい」という段階の方は、こちらの記事から読んでみてください。

👉 松本で実家じまいを考え始めた人へ──まず、何もしなくていい

参照した窓口・情報源

  • 松本市役所 住宅課(空き家相談・空き家バンク窓口)電話 0263-34-3246
  • 松本市役所 高齢福祉課 電話 0263-34-3237
  • 松本市 地域包括支援センター(市内12か所)
  • 長野県司法書士会 電話 026-232-7492

※本記事は2026年5月時点の情報をもとにしています。電話番号や制度の内容は変わることがあります。相談の前に、松本市の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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