「松本の実家を片付ける──業者に頼む?自分でやる?費用と進め方のこと」

松本の実家を片付けることになって、まず手が止まるのが「中のものをどうするか」だと思います。家を解体するとか、売るとか、その前に。タンスも、布団も、台所の食器も、押し入れの段ボールも、全部そのまま残っている。業者に頼んだほうがいいのか、自分でやれるものなのか。費用がどれくらいかかるのかも見当がつかなくて、私もしばらく動けませんでした。

結論から先に書いておきます。荷物が一軒分まるごと残っているなら、片付けは業者に頼むほうが現実的です。ただ、全部を任せる必要はありません。費用を抑えるやり方も、頼む前に確認しておきたいこともあります。そのあたりを、調べたことと合わせて書いていきます。

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自分でやるか、業者に頼むか

正直に言うと、最初は「自分たちで片付ければお金はかからない」と思っていました。週末に少しずつ通えばいいだろう、と。

でも、実家が遠方だとそれが難しい。私の場合、夫の実家は松本市内なのでまだ通えますが、自分の実家は東京で、帰るたびに何かしら片付けても、ほとんど減った気がしませんでした。一軒家に何十年と暮らしていれば、物の量は想像をこえます。仏壇、季節家電、客用の食器、古いアルバム。一つひとつ「これは捨てていいのか」と迷っているうちに、一日が終わってしまう。

自分でやるのが向いているのは、たとえば物量がそれほど多くない、通える距離にある、急いでいない、といった場合でしょうか。逆に、家財が一軒分まるごと残っていて、しかも遠方となると、自力での片付けはかなりの体力と時間を要します。そこは無理をしないほうがいいと、私は思うようになりました。

業者に頼んだ場合の費用の目安

いちばん気になるのが費用だと思います。遺品整理・実家の片付けを業者に頼んだ場合、料金は間取りを基準に決まるのが一般的です。複数の業者・比較サイトの情報を見ると、おおよそ次のような幅でした。

間取り費用の目安
1R〜1K3万〜8万円ほど
1LDK〜2DK7万〜20万円ほど
3LDK15万〜50万円ほど
4LDK以上22万〜85万円ほど
※複数の遺品整理業者・比較サイトの情報を基にした一般的な目安。2026年時点。

幅がずいぶん広いと感じるかもしれません。これは、同じ間取りでも荷物の量で金額が大きく変わるからです。長く住んだ一軒家だと、2トントラック3〜5台分の荷物が出ることも珍しくないそうで、その量によって作業の人数も時間も処分費も変わってきます。

それから、料金が上がりやすいのは、エレベーターのない建物や、トラックを家の前まで寄せられない狭い道沿いの住宅。松本でも、城下町の古い区画だと道が細い場所がありますね。搬出に手間がかかる分、見積もりに反映されることがあります。見積もりのときに家のまわりの様子も伝えておくと、あとで金額がずれにくいようです。

正確な金額は、必ず訪問見積もりで出してもらってください。電話やメールだけの概算は、当てにしすぎないほうがいいと思います。

費用を抑える方法はあるのか

全部を業者任せにしなくても大丈夫です。費用を少しでも抑えたいなら、自分でできる部分を先にやっておくのが現実的でした。

たとえば、松本市には「松本クリーンセンター」と「松本市リサイクルセンター」というごみの持ち込み施設があります。家庭から出た一般廃棄物を直接持ち込めて、料金は10キログラムあたり150円。可燃ごみや、家具・布団・畳といった可燃性の粗大ごみを処分できます。自分の車で運べる範囲のものを先に持ち込んでおけば、業者に頼む量がそのぶん減ります。

ただし注意点があって、テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫(冷凍庫)・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象なので、これらの施設には持ち込めません。実家にはたいてい古い家電が残っているので、ここは別の扱いが必要になります。持ち込みのときは身分証明書の提示も求められるそうです。

大量に出る場合は、事前に松本市の環境業務課(電話:0263-47-1096)に相談しておくと安心です。詳しい受付曜日や品目は松本市の公式サイトでご確認ください。

あと、買い取ってもらえそうなものがあれば、それも費用の足しになります。古い家具や骨董、貴金属など。遺品整理業者の中には買取を併せてやってくれるところもあって、処分費から差し引いてくれることがあります。

業者選びでいちばん大事なこと

ここは少しだけ、しっかり書かせてください。安さや手軽さよりも先に確認してほしいことがあります。

家庭から出たごみを回収・運搬するには、市区町村が出す「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。これを持たない業者が遺品や不用品を回収するのは、法律上問題があります。こわいのは、無許可の業者に頼んでしまって不法投棄をされた場合、捨てられたものに個人情報が含まれていると、依頼した側まで責任を問われることがある、という点です。

業者が許可を持っているかは、ホームページの会社概要に許可番号が載っているか、あるいは直接たずねて許可証を見せてもらえるかで確認できます。たずねて渋るようなら、やめておいたほうがいい。買取もしてもらうなら「古物商許可」も必要です。

それと、見積書。作業内容と料金の内訳がきちんと書かれているか。「一式 ◯◯円」とだけ書かれた曖昧な見積もりは、あとで追加請求のもとになりやすいと聞きます。口頭だけで話を進めようとする業者も、「言った言わない」になりがちなので避けたほうが無難です。

このあたりは、急いで一社に決めず、二、三社に見積もりを出してもらって比べるのがいちばんだと思います。金額だけでなく、対応の丁寧さもそこで見えてきます。

片付けの前に、少しだけ

事務的なことばかり書いてきましたが、実家の片付けって、たぶんそれだけでは終わらないですよね。

私も、東京の実家で母の手紙の束が出てきたとき、しばらく手が動きませんでした。捨てるものと残すものを分けるはずが、一通読み始めてしまって、けっこう泣けたりして。だから業者に頼むときも、「これだけは触らないでほしい」というものは、先に自分で分けて別の部屋にまとめておくといいと思います。残してほしい写真や手紙まで一緒に処分されてしまった、という話もあるので。作業の前に、スタッフの方にもひとこと伝えておくと安心です。

急がなくていいんです。片付けは、家をどうするか決める前の最初の一歩ではありますが、気持ちの整理がつかないまま無理に進めるものでもない。そう思っています。

次に動くなら

業者に頼むと決めたら、まずは複数社の見積もりを取って比べるところから。一社だけだと、その金額が高いのか安いのか判断のしようがありません。

(※ここに遺品整理・不用品回収の一括見積もりサービスへの導線を後日設置)

片付けが終わったあと、その家をどうするか――解体するか、そのまま売るか――で迷っている方は、こちらも読んでみてください。慌てて壊さないほうがいい理由をまとめています。
松本の実家、解体してから売るべき?──急いで壊さないほうがいい理由

そもそも実家じまいを何から始めればいいのか、まだ全体像がつかめないという方は、こちらから。
松本で実家じまいを考え始めた人へ──まず、何もしなくていい

誰に相談したらいいか分からないときは、最初の窓口の選び方をこちらにまとめてあります。
松本の実家、誰に相談したらいいかわからない人へ──最初の窓口の選び方

参照したもの

  • 松本市「松本クリーンセンター・松本市リサイクルセンターへの持ち込み」(公式サイト)
  • 松本市 環境業務課(電話:0263-47-1096)
  • 環境省 家電リサイクル法に関する情報
  • 遺品整理の費用相場・業者選びに関する各社・比較サイト情報(2026年時点)
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